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雨傘運動の今後の方向性 NYで討論

2014年10月23日

 

【新唐人2014年10月23日】香港では21日学生と政府の対話が行われましたが、双方の主張は平行線をたどり、抗議活動は続いています。ニューヨークでは中国民主党全国委員会が主催したフォーラムにおいて、雨傘運動と香港情勢についての討論が行われました。

 

香港の雨傘運動が始まってから1か月近くなりますが、この間、香港社会には大きな変化がうまれ、中国大陸の政局にも影響を与えています。次にどのように進んでゆくのかについて、「潮時を見て切り上げる」か、あるいは「最後まで続けるか」という二つの意見に分かれています。

 

雑誌『北京の春』の編集長、胡平(こへい)氏は、1989年の天安門事件の教訓から、「犠牲を払ったからと言って必ず成功できるとは限らない」と考えます。すでに大きな成果を上げたので、潮時を見て切り上げるべきだと主張します。

 

一方、「中国改革」雑誌社の李偉東(り いとう)元社長は、今日の香港は25年前の北京とは全く異なると考えます。香港市民の抗議は毎回成功を収めているとの見方をしています。

 

「中国改革」雑誌社 李偉東元社長

「事実が証明をしている通り、堅持すると状況は変化します。実際確かに変化しました。北京の決定に断固服従しない人が香港には10万人います。この10万人の前にいる数千人が今前線で踏ん張っています。武力排除を始めたとたん、後ろの10万人がやって来ます。彼らは全体主義の暴政に対し、断固反抗的態度をとる人たちです。彼らがいるから今の成果があるのです。このような継続的な抗争がなければ、対話も実現しなかったでしょう」

 

中国民主党全国委員会主席、王軍涛(おうぐんとう)氏も、圧力があってこそ変革がもたらされると考えます。

 

中国民主党全国委員会 王軍涛主席

「民主化運動は香港市民の普通選挙権獲得も含めて、大きな圧力と政治騒動があってこそ勝ち取る事ができるのです。勝ち取るまで、中共は一歩も譲らないでしょう」

 

王軍涛氏は、現在、堅持を続行するかあるいは切り上げるかの2つの意見に分かれているが、双方には共通の認識があり、それは最終的には香港市民が決める事であると述べます。

 

中国民主党全国委員会 王軍涛主席

「香港の学生と市民によるセントラル占拠は正当なものです。要求も合理的で、香港基本法に違反していません。皆には共通の認識があり、つまり最後の決定は香港市民自らが決めるのです。彼らがどんな決定をしようとも、我々は支持し尊重し、声援を送ります」

 

雨傘運動については、中共内部でも意見が分かれているとみています。

 

中国民主党全国委員会 王軍涛主席

「江沢民派は強硬措置を主張しています。というより彼らは挑発し、それにかこつけて、権力を取り戻したいのです。江沢民はこの事を利用して、逆転したいのです。この情況下、習と江派の間で衝突が起きるでしょう。全体主義国家の政治変革を振り返ると、統治者が自ら理性と善意を持って、変革を行った事はほとんどありません。多くは権力闘争で生死の争いになった時、民衆の支持を得るため、己の生存のために、民主改革を行うのです」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/22/a1147975.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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